お客さんや上司とお食事の席!正しいお刺身、お造りの食べ方!
営業マンであればお客さんとの接待、上司や先輩との飲み会の席ではいろいろとマナーについて心配なことが多々ありますよね。そこで、今回はこのような席によく出てお刺身の正しい食べ方について簡単にご紹介します。
刺身とお造りの違い?
まず、刺身についてですが、お造りと刺身とふた通りの呼びかたを聞いた事があるかと思うのですがその違いは何でしょうか。
室町時代に刺身や造りは「切り身」と呼ばれていました。当時は武家社会の為に「切る」という言葉は忌み嫌われ、代わりに「刺す」という言葉に変わり「刺身」として関東から広がりました。
一方、関西は「切る」という言葉と「刺す」という言葉も敬遠し、「造る」という言葉に変わり「お造り」と呼ばれるようになったと言われています。
このように、「刺身」も「お造り」も語源は同じものであって、呼び方の発祥の地が違うだけです。しかし、時代の流れと共に尾頭をつけて、豪華に切り身を飾り付ける盛り合わせを「お造り」と呼ぶようになり、切り身だけを並べたものを「刺身」と呼ぶようになりました。
それでは、正しい刺身の食べ方について紹介しましょう。
盛合わせには食べる順番が存在する!
まず、最初に食べる刺身の順番について。盛り合わせの場合、刺身は適当に並べられている訳ではありません。並べ方にも意味があるのです。刺身を召し上がるときには、基本的には白身魚など淡白な物からいただきます。繊細な味の淡白な白身魚からいただき、少しずつ口の味覚を濃い味の物へと鳴らして行くことで、刺身の美味しさを最大限に味わうことができるのです。
その為、一般的な盛り合わせは左手前から反時計回りに、淡白な白身魚から濃い味の物へと並べられているのです。横に3種類並べられている場合は左、右、中といただきましょう。山の形に盛られている場合は上からいただきましょう。
醤油にわさびを混ぜるのはNG
次にわさびについて。よく醤油に混ぜていただくのか、切身に乗せていただくのか議論されるかと思います。わさびなどの薬味は香りを楽しむための物です。醤油に混ぜてしまうと、せっかくの薬味の香りが半減してしまうので、醤油に混ぜるのではなく、切身に乗せて食べるのが一般的です。
あまり知られていないことですが、醤油を入れる醤油皿は手で持って食べてもOKです。よく、手をお皿の代わりに添えて食べている方も見かけますが、実はこれは手もテーブルも汚しかねない為、マナー違反です。
ツマも全部食べてモテよう!
最後に一番気になるツマ。食べていいのか残すべきなのか?飾りの為だけに盛られていると思われがちなツマですが、食べていいものです。むしろ、大根は抗菌効果や消化を促進する作用があるので、一緒に食べる方が食中毒などを防げるようです。
ツマだけでなく、しそや海藻なども全て食用で刺身の抗菌効果があるので一緒に食べても全く問題がありません。むしろ、女性と一緒に食事をする場合は全て食べた方が、良い印象を与え「かっこいい!」って思われます!
いかがでしたか?意外と知られてない正しい刺身の食べ方、ぜひ実践してみてください。ちなみに、お客さんや上司より先に箸を伸ばすのはNGですからね!!