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印刷の基本・応用

印刷の基本vol1 印刷カラーの原理。CMYKとは?これでネット印刷も大丈夫!?

みなさんこんにちは!ノーブです。

最近ではネット印刷会社が多く見られるようになり、だれでも身近に本格的な印刷物を格安で注文することができるようになりました。しかし、ネット印刷を注文して、仕上がりとイメージが違う、データチェックでエラーが起きたなど、分からないことも多いかと思います。

それは、仕方がないことです。印刷会社の営業マンでさえ、印刷の知識を身につけるために何年も勉強し、それでも覚えきれないだけの技術があるのですから。そこで、数十年印刷関連業界で働いてきた私が印刷の基本について説明します。

今回はカラー、色についての基本を説明します。印刷で再現されるカラーは実は4つの基本色で再現されているのをご存知でしたか?

4つの基本色とはシアン(cyan)、マゼンタ(magenta)、イエロー(yellow)、キー・プレート(key plate)の4色のことを指して、それぞれの頭文字をとっています。


シアンはやや緑がかった青緑色


マゼンタは明るい赤紫色


イエローはいわゆる黄色


キープレートはいわゆる黒

※キープレートとは文字や図の輪郭を表すために使われていた印刷版のことで通常は黒が使われていました。CMYKの”K“が、ブルー(Blue)と混同しないようにブラック(BlacK)の”K”を用いたものであるとか、日本語の黒(Kuro)に由来するという説明は誤りである(出典:wikipedia)

これじゃあ4色しか再現できないじゃんと思うかもしれませんが、理論上はCMYの3色を掛け合わせることでほぼ全ての色を再現することができます。しかし、3色の掛け合わせだけだと綺麗な黒色を表現するのが技術的に難しかったことからキープレートの黒色を足して、CMYK4色を使って印刷しています。

では、4つの色がどのように状態になっているのか、そして4つの色が重なるとどのようになるのかを上の画像で説明します。CMYKとそれぞれ、単色で濃淡を持っていますが単体だと青い画像だったり、赤い画像だったりします。しかし、それぞれを重ねていくとご覧のように綺麗なカラーの画像となるのです。

例えば、シアンとマゼンタの2色だけを掛け合わせるとこんな感じになります。

Yの黄色がないので色合いが物足りない画像になっていますが、CとMの2色を掛け合わせるだけでかなりの色を再現できるのが分かります。

これにYの黄色を足すとこのようにほぼ全ての色を再現できるのが分かります。

このように、印刷物のデータを作成するには、色の基本色についての知識は必須で、これが分からないことでネット印刷へのデータ入稿でエラーが起きたり、意図しない印刷物が出来上がったりしますのでご注意ください。

弊社ではネット印刷へのデータ入稿代行サービスをしております。よろしければご利用ください。