印刷の基本vol2 フチ無し印刷するにはトンボが必要?ネット印刷の不安を解消!
みなさんこんにちは!ノーブです。
今では、ネット印刷で手軽に安くて、綺麗な本格的な印刷物を作れるようになり、ご自宅のプリンターでも綺麗な印刷ができるようになりましたね。ところが、フチ無し印刷をする際にうまくいかないことが多々ありませんか?
前回は印刷カラーの原理について書きましたが、今回はフチ無し印刷するための方法についてお教えします。フチ無し印刷をするためにはまず、「トンボ」を知る必要があります。「トンボ」と聞いて、昆虫のとんぼを想像するかもしれませんが違います。。。
「トンボ」とは印刷物の断裁の位置や印刷の見当を合わせるための目印になるマークのことです。下の図を例に見ると中心を囲むようにマークが何箇所かにあるのがわかります。
このマークが「トンボ」と言われていて、「トンボ」には、センタートンボとコーナートンボの2種類があります。このセンタートンボが昆虫のトンボの形に似ているから「トンボ」という名称になったそうです。
では、「トンボ」がなぜ必要なのか?前回の印刷カラーの原理の記事で説明したようにフルカラーの印刷は4色を掛け合わせて印刷します。印刷をする際には4つの版(ハンコ)を使って印刷するのですが、この版が下の図のように少しずれるだけで、色が変わってしまったり、文字がにじんでしまったりと綺麗な印刷ができなくなります。
センタートンボは4つの版がずれないように、版の見当を合わせるために必要なマークなのです。
では、コーナートンボはどのような役割があるのでしょうか。コーナートンボは断裁をする際の目印になるマークです。例えばA4のチラシを印刷する際ですがA4サイズの用紙に印刷する訳ではありません。同じチラシを大量に印刷するのにA4サイズの用紙に印刷していたら相当な時間がかかってしまいます。
そのため、同じ絵柄のチラシを下の図のように複数枚同じ版に面付けという作業をし、大きな用紙に印刷をします。
これで、同じ絵柄のチラシが4面印刷された大きな紙が完成します。しかしこのままだとA4のチラシにならないのでコーナートンボを目印に大きな断裁機で断裁をします。
この断裁機はとても大きく、まとめて何百枚もの用紙を断裁するため多少のズレが生じます。そのため、コーナートンボは3ミリの間隔が空いていて、断裁でズレが生じても絵柄が不自然に切れたり、白が出ないように、A4の仕上がりサイズより3ミリ絵柄や背景を伸ばします。
そうすることで、紙のフチまで綺麗に印刷がされたチラシが完成するのです。いかがでしたか?これで、ネット印刷にデータを入稿した際の不安が少しなくなったのではないでしょうか。
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