印刷の基本vol.6 1枚の紙で16ページ作れる。折丁の作り方を紹介!
みなさんこんにちは!ノーブです。
書籍や雑誌などページ数の多い冊子を作る際のページ数ですが、任意のページ数で作られているのでしょうか?実はページ数には決まったルールがあり、何ページにすれば最も効率よく冊子を作る事ができるのか考えられているのです。
ページ数の多い冊子を作る時は、16ページを基準に考えます。なぜ16ページなのか?
以前の記事「印刷の基本vol4 コピーより安い!ネット印刷が安い理由!付け合わせ!」ではチラシなどの印刷は大きな1枚の用紙に複数の絵柄を印刷することで印刷効率をあげて、印刷単価を下げていることを説明してきました。
用紙を何枚も重ねている訳ではない
書籍や雑誌などページ数の多い冊子を印刷する場合に下の画像のように何枚も、印刷された用紙を重ねていると思われがちですがこのような事をしていたら効率が悪くて、コストと時間ばかりかかってしまいます。
1枚の大きな用紙に16ページ印刷する
書籍や雑誌などのページ数の多い冊子の場合もチラシと同じように1枚の大きな用紙を使って印刷しています。チラシと違うのは1枚の大きな用紙に同じ絵柄を複数付け合わせするのではなく、1〜16ページの絵柄を大きな1枚の用紙に下の画像の「折丁」と呼ばれる製本見本に書かれている番号順に印刷するのです。
「折丁」とは1枚の大きな用紙に印刷された1〜16のページを順番に折る事で16ページが折りたたまれた物を指します。ではこの折丁はどのように折られて16ページ出来上がるのでしょうか?
STEP1 長辺を半分に折る
STEP2 更に長辺を半分に折る
STEP3 また長辺を半分に折る
このように順番に折る事で1枚の大きな用紙が合計16ページ折りたたまれた状態になります。このように折りたたまれた状態で折丁の3方を断裁すると16ページが開ける状態になります。
32ページの書籍や雑誌を作る場合は1〜16ページが印刷された「折丁」と17〜32ページが印刷された「折丁」を並べます。これを繰り返す事で大量のページ数の印刷物が作られるのです。
いかがでしたか?ページ数の多い冊子を作る時の原理が少し理解できましたでしょうか。何枚も重ねるのではなく、折る事で出来あがるのが驚きではないでしょうか。厳密にはもっと細かい決まりごとなどがありますが、それは追い追いご紹介しましょう。