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ノーブが営業マンになるまでのノンフィクション

営業マンへの道(第十八話)徹夜が当たり前の生活が続く

前回までのあらすじ
倉森課長の課に転属して早速の徹夜宣言をされ、テンションガタ落ちのノーブ。3時過ぎにようやく下版が終わり、徹夜明けにも関わらず、今日も下版があることを倉森課長から告げられる。。。

第十八話
倉森課長の課に配属されて、早速試練を味わうことになったノーブ。いきなりの徹夜を経験して、さらに翌日も徹夜宣言をされてしまいました。多少の覚悟はしていましたが、いきなり2日連続で徹夜とは。。。断ることもできず、止む無く徹夜2日目に突入しました。

徹夜が当たり前になってきた

このような日々を続けていくうちに、同僚たちとの日常会話で「今日で徹夜3連チャンだよ〜」「俺なんか先月5連チャン徹夜だったよ!椅子を並べてその上で寝てたら、ひっくり返ったよ!」と話すようになりました。徹夜が当たり前になってきたのです。しかし冷静になって周りを見渡すと、下版の為に徹夜するのは新人や下っ端の社員でした。

下版地獄から抜け出すためには

一刻も早くこのような状況から脱却したかったノーブは、どうすれば手っ取り早く偉くなれるのか考えました。営業なのでやはりそこは売上だと思い、倉森課長に尋ねました。「この業界でどれぐらいの売上を上げれば一人前だと判断されるんですか?」。。。「そうだなぁ、月1,000万円の売上を確保できれば一人前だな。しかし1,000万円達成するのは相当シンドイぞ!」と倉森課長。

「よし!とりあえず、月1,000万円の売上を目指して、ちゃっちゃっと偉くなって下版地獄から脱出するぞ!」と意気込んだノーブでした。

入社3ヶ月で目標を達成

それからというもの、ノーブはK印刷に毎日3回訪問し優先的に仕事を発注してくれるよう営業活動を強化しました。同時に倉森課長が担当だった大手出版社も引き継ぎ、忙しい日々が続きました。倉森課長の課に配属して2ヶ月目、入社して3ヶ月目にして売上1,000万円を達成しました。「よっしゃー!このまま毎月1,000万円の売上を確保して最速で昇進目指すぞ!」

高熱が出たけど今日も下版が。。。

徹夜も当たり前の日々を過ごしていたらある日、38度の高熱が出てしまいました。しかし、今日も下版があるし早退するわけにもいかないと思っていたら「おい!ノーブ!大丈夫か?今日の下版は俺がやっておくからお前は早めに帰れ!駅まで車で送ってやるから」倉森課長からそんな優しい言葉が出るとは思ってもいなかったノーブ。倉森課長に駅まで車で送ってもらうと「ノーブ!お前家帰ってもろくな物食ってねーだろ?スタミナのつくものを奢ってやるから一緒に飯食おうぜ」

あの倉森課長から以外なひとことが

駅そばの中華料理屋に連れて行かれ、スタミナ丼の大盛りを注文してくれました。たっぷりのニラと野菜に豚肉を炒めたあんかけがご飯の上にたっぷりかかっていました。今でもはっきり覚えていますが、最高に美味しかった!「美味かっただろ!あとは俺に任せて今日は帰ってゆっくり寝ろ」と倉森課長。なんか涙が込み上げて来そうになりました。

「普段は仕事に厳しくて、怖そうな倉森課長だけどいい人じゃん!」と少し見る目が変わりました。感謝の気持ちを胸に、家に帰って熱を測ると39度を超えてました。。。こりゃ明日仕事行けねーなぁ。。。

つづく。。。